旅の終りに;
これでバラトン湖を左回りで一周、訪ねた教会は56箇所であった。
「あゝ、美しき哉バラトン」、貴方も訪ねてみてはいかがですか。
煌びやかであることだけが、必ずしも美しいとは云えない、長い戦禍と風雪の中で
民は滅亡を繰り返し、或る物は朽ち、或る物は新しい物に置き換わったが、歴史が
織り成す美は永遠である。
「中世の教会美」を訪ねて、ハンガリー遍路の旅はまだ続く、次は又、何処かで貴方に会えることでしょう。
ご高覧下さり、ありがとうございました。
2012年10月20日 大塚 睦夫
テレキ教会はティハニー修道院の所有として
1211年には存在していたことは古文書に
記されているが、建立時期は不明。
エステルゴムに居たベラ4世王に因んで、
“Villa Theluky”と名付けられた。
半円形の祭壇は2本の柱で支えられており、
アルパード時代の物として貴重な歴史的な
モニュメントと云われている。
内陣は18世紀に再建された。
Andocs (アンドチ)ローマン・カトリック教会は14世紀の終りに建てられ、祭壇はゴシック、内陣はバロック様式である。
Kaposvár (カポシバール)の教会区のひとつで、祭壇の中心には慈愛に満ちた笑顔の聖母マリアがセント・カトリーヌと
セント・ドロッチャを伴った木像がある。 この木像は1510年頃のハンガリー製である。
ルネサンス建築の聖具室は16世紀に作られ、教会全体は18世紀に改築された。
1747年、セイチェニー・カトリン伯爵夫人が祝聖日に聖母マリアに服を着せたことより、以後それが伝統化し、
既に200着を超える服が敬虔なクリスチャンより寄贈されている。
旅の案内人 (Bodó Katalin さん)
筆者